WTI原油:102.25ドルが短期サポート、20%上昇の可能性
原油価格急騰と市場の動向
地政学的緊張の高まりを背景に、原油価格が急騰しています。2026年3月9日のアジア市場では、ウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)原油が急騰し、一時1バレル119.54ドルをつけました。これは2022年6月以来の高水準です。
この価格上昇の背景には、2026年に想定される米国とイランの戦争がホルムズ海峡を封鎖し、世界のエネルギー供給に深刻な影響を与えるとの懸念があります。イランが米国とイスラエルに対し、少なくとも6か月間「激しい戦争」を継続する用意があると表明したことが、供給不安を増幅させました。
しかし、その後、米国を含む主要7か国(G7)が協調して石油備蓄を放出する可能性が報じられたことを受け、WTI原油は1バレル102.90ドル付近まで値を下げています。それでも、WTI原油は3月2日の週に35.6%という大幅な上昇を記録しました。これは1979年7月30日の週(+38.7%)以来、最大の週間上昇率です。
短期的なテクニカル分析
テクニカル分析の観点から、WTI原油の短期的な価格動向を見てみましょう。WTI原油は、102.25ドルのサポートラインを維持する限り、短期的な上昇トレンドが継続する可能性があります。この場合、上値目標は124.40ドル、そして130ドルから132ドルとなります。
しかし、102.25ドルを下回った場合は、92ドルから86ドルまで下落する可能性も考慮に入れる必要があります。市場は、地政学的リスクと供給不安、そして主要国の政策動向に引き続き注目していく必要があります。
今後の注目点
- 米国とイランの緊張緩和の兆候
- 主要国の協調備蓄放出の規模とタイミング
- OPECプラスの増産に関する決定
これらの要素が、今後の原油価格の変動に大きな影響を与えると考えられます。