米雇用統計大幅悪化と原油急騰:スタグフレーションの懸念
厳しい市場の現状
原油価格は中東地域の緊張の高まりを受けて高騰を続けており、市場には厳しい状況が訪れています。同時に、米国の労働市場データは変動性を示しており、今回は下方修正されています。
リスク資産にとっては厳しい一日となりました。米国の小売売上高も予想を下回り、状況をさらに悪化させています。以前の米国経済指標の反発は、年末年始の雇用や消費といった季節的な要因によるものだった可能性があり、今後はその反動に直面するかもしれません。
米国経済指標
先ほど発表された米国の非農業部門雇用者数は、予想の+56,000人に対し、-92,000人と大幅な下振れ(-148,000人)となりました。
このようなデータの大幅な変化は、新たなAI技術による雇用の喪失や、FRB(連邦準備制度理事会)の対応の遅れに対する疑問を引き起こす可能性があります。
FRBにとっての問題は、小売売上高が減少しているにもかかわらず、インフレが確実に高まっていることです。労働市場と消費の弱体化、そしてインフレの高止まりが組み合わさることで、スタグフレーションという結論にすぐに至る可能性があります。
エネルギー価格が今週を通して上昇しているため、インフレ期待がすぐに緩和されることはないでしょう。現時点でインフレを抑制できるのは、今後の消費の減速を織り込むことだけですが、それは米国経済にとって良い兆候とは言えません。
製造業、私立教育、サービス業が最も大きな打撃を受け、金融と卸売業のみがプラスとなりました。
WTI原油価格の急騰
WTI原油価格は大幅に上昇しており、90ドルに達しました。これは、株式市場における大幅な価格変動と一致する傾向があります。
日中のWTI価格が10%近く上昇したことで、インフレ期待は高まり続けるでしょう。株式市場への影響も注視が必要です。
暗号資産への影響
暗号資産も影響を受けています。
Bitcoinの4時間足チャート(2026年3月6日)を見ると、市場全体の動揺が反映されていることがわかります。